暑さ×ホルモン変化＝つらさ倍増？更年期と夏バテを漢方で整える実践ガイド| 生活へのかけ橋【アラフォーアラフィフ】

なぜ「更年期＋夏バテ」の組み合わせがつらいのか？

40代後半から50代にかけて、多くの女性が感じるのが「体のリズムが変わってきた」という実感。
女性ホルモン（エストロゲン）の分泌が徐々に減少することで、自律神経がアンバランスになりやすくなります。

「暑くもないのに汗が出る」「急に顔がほてる」「眠りが浅い」──これらは、ホルモン変化によって体温調整のスイッチが乱れることが原因。
そこに真夏の暑さが加わると、“体の内外からのストレス”が重なって疲労感が倍増してしまうのです。

自律神経は、体温・血流・発汗・消化・睡眠などをコントロールする“体の司令塔”。
ここが乱れると、「冷房が寒いのに、外に出ると暑さで頭がクラクラする」といったアンバランスが起きやすくなります。

現代の夏は、単なる暑さだけでなく“温度差ストレス”が大敵。
屋外の35℃前後の熱気と、室内の冷房による25℃前後の冷え──この急激な気温変化が、自律神経に大きな負担を与えます。

体が暑さに対応しようと汗をかき、そのあと冷気で急に冷やされる。
この繰り返しで血流が滞り、だるさ・むくみ・肩こり・胃腸の不調が出やすくなります。

また、冷たい飲み物やアイスを多く摂ることで**“内臓冷え”**が進み、食欲低下・消化不良・疲れやすさにつながることも。
特に更年期世代は、ホルモン変化により体の調整力が低下しているため、暑さと冷えの両面ケアが欠かせません。

これらは「夏バテ」と「更年期」の両方に見られる共通症状です。
つまり、どちらか一方を整えるだけでは改善が難しいのです。

そこで注目されているのが、「体全体のバランスを整える」漢方の考え方。
単なる“対症療法”ではなく、根本から整えるアプローチとして、多くの女性に支持されています。

漢方では、体の不調を「気（エネルギー）」「血（血液）」「水（体の水分）」の3つのバランスでとらえます。
このどれかが不足したり滞ったりすると、不快な症状が出やすくなるという考え方です。

夏の暑さや湿気で「水」が滞り、冷房やストレスで「気」が落ちる──
これがまさに、更年期の夏バテを悪化させる典型的なパターンです。

「気」を補い、体のだるさや疲れをやわらげる漢方。
夏の倦怠感、食欲不振、エネルギー不足を感じるときに向いています。

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体内の“水はけ”を整え、むくみや頭重、めまい、冷房による冷えを改善。
湿気が多い時期に「体が重く、スッキリしない」ときに役立ちます。

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「血」と「水」を整え、冷え性や貧血気味の人に多いだるさをサポート。
特に更年期のほてりや生理不順にも用いられ、女性バランスを整える代表的な処方です。

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漢方は「体質に合うかどうか」が何より大切です。
同じ“だるい”という症状でも、原因が「気の不足」か「水の滞り」かで処方が変わります。

まずは、薬剤師や漢方相談ができる医療機関などで体質をチェック。
自己判断で長く飲み続けるよりも、専門家と相談しながら数週間〜数か月単位で様子をみるのが理想です。

「暑いと疲れて、冷房で冷えて…体がついていかない感じでした。
でも補中益気湯を飲み始めて、朝のだるさが少し軽くなりました」（52歳・会社員）

「当帰芍薬散を続けたら、手足の冷えが和らいで汗のかき方も落ち着いてきました」（48歳・主婦）

体験者の多くが口にするのは、“すぐ効く”というよりも、数週間でじわじわと体がラクになっていく感覚。
漢方は体を根本から整えるアプローチのため、焦らず続けることが大切です。

ある薬局のアンケートでは、

（※占部大観堂製薬の調査より）

数字で見ると、多くの女性が「体が整っていく実感」を得ています。

体験者の共通点は、漢方を“生活の一部”として取り入れていたこと。
・冷たい飲み物を控える
・軽いストレッチや散歩を日課にする
・湯船につかる時間を確保する

こうした小さな習慣の積み重ねが、漢方の効果を後押ししていました。