目次
なぜ「夏の散歩」は危険なの?
犬は汗をかけない?ペットが暑さに弱い理由
人間と違い、犬は全身で汗をかくことができません。体温を下げる主な手段は「ハアハア」と息を荒くするパンティングだけ。
そのため、体の中に熱がこもりやすく、あっという間に体温が上昇してしまうのです。
特に短頭種(フレンチブルドッグやパグなど)は呼吸で熱を逃がしにくいため、熱中症のリスクが高いとされています。
また、高齢犬や肥満気味の子も体温調整が苦手な傾向があります。
🩺 獣医師コメント(例)
「気温が28℃を超えると犬にとっては危険です。アスファルトの上ではさらに熱がこもるため、
散歩の時間や環境を見直すことが大切です」(動物病院院長・A先生)
地面の温度・湿度が与える影響
気温が30℃でも、日中のアスファルト表面は50〜60℃以上に達することがあります。
人が歩いて「少し熱い」と感じる温度は、犬にとっては火傷レベルです。
🐾 チェック方法
外出前に手の甲で地面を3秒触ってみてください。熱くて我慢できない場合は、犬にとっても危険です。
また湿度が高い日は、汗が蒸発しにくく体温が下がりません。風がない日は特に注意しましょう。
熱中症の初期サインを見逃さない
次のような症状が見られたら要注意です。
- ハアハアが止まらない
- よだれが多い
- 歩きたがらない、ふらつく
- 舌や歯茎が赤い・紫色っぽい
もし倒れたり、ぐったりしていたらすぐに冷却+動物病院へ。
保冷剤や濡れタオルを脇・首・足の付け根にあてて体温を下げましょう。
ペットのための暑さ対策の基本
散歩の時間帯を見直す(朝・夜が◎)
夏の昼間の散歩は危険です。
おすすめは早朝(5〜8時)または日没後(19時以降)。
気温だけでなく、地面が十分に冷えているかも確認しましょう。
夕方でもアスファルトがまだ熱い場合は、日陰の多い公園や土の道を選ぶのがおすすめです。
水分補給とクールダウンのコツ
散歩の前後には、冷たすぎない常温の水を少しずつ飲ませましょう。
出先では携帯用ボトルやシリコンカップが便利です。
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帰宅後は冷房の効いた部屋で休ませ、体を冷やしすぎないように注意。
濡れタオルで首やお腹を優しく拭くのも◎。
毛の長さ・体格・年齢による注意点
長毛種は毛の中に熱がこもりやすく、短毛種は直射日光で肌を傷めやすいという違いがあります。
毛を短くカットしすぎると紫外線で皮膚炎を起こすこともあるため、部分的なサマーカットがおすすめです。
シニア犬は体温調節が難しいため、室内温度にも気を配りましょう。
お散歩中に使える暑さ対策アイテム
冷感ベスト・クールバンダナの使い方
水に濡らすだけで冷たさが続くクールベストやバンダナは、体の熱を効率よく逃がしてくれます。
胸・首・背中を中心に冷やすと効果的。
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ひんやりマット・携帯用ミストなど便利グッズ
カートでのお出かけや休憩時には、冷感マットを敷いてあげると快適。
スプレータイプのクールミストも散歩前後の体温調整に役立ちます。
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靴・肉球ケアでやけどを防ぐ
アスファルトの熱から肉球を守るため、犬用の靴やソックスが活躍します。
靴が苦手な子は、肉球用の保護クリームを塗るのも◎。
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散歩後のケアで差がつく!
体温を下げる正しい方法
冷水を直接かけると体がびっくりしてしまうので、
タオルを濡らして体を包み、扇風機や送風でゆっくり冷やします。
ブラッシング・保湿・水分補給のポイント
散歩後は汚れを落とすために軽くブラッシングを。
皮膚が乾燥しやすい時期は、保湿スプレーを使うのもおすすめです。
また、ドライフードに少し水を加えるなど、食事からも水分をとりましょう。
ぐったりしていたら病院へ|受診の目安
呼吸が荒い、食欲がない、よだれが止まらない——
こうした症状が続く場合は、早めの受診を。
熱中症は進行が早く、数時間で命に関わることもあります。
おうちでもできる“涼しい環境づくり”
エアコン・サーキュレーターの上手な使い方
エアコンは26〜28℃前後が目安。
冷たい風が直接当たらないよう、サーキュレーターで空気を循環させましょう。
留守番中も温度設定をキープすると安心です。
夏におすすめのベッド・マット選び
通気性のよい接触冷感マットや、
メッシュ素材のベッドが人気です。
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お留守番中の熱中症対策
冷房の他に、遮光カーテンや保冷剤入りのタオルを活用しましょう。
ペットカメラで様子を確認できると、さらに安心です。
まとめ|「涼しく、楽しく」夏の散歩を続けよう:
飼い主の工夫でペットの健康が守れる
犬は自分で「暑い」と言えません。
だからこそ、飼い主のちょっとした工夫が命を守ります。
「暑い日でも笑顔でお散歩」を叶えるヒント
涼しい時間を選んで、こまめな水分補給を。
お気に入りのクールベストを着せて、夏の空気を一緒に感じましょう。
その一歩一歩が、愛犬との信頼を深める時間になります。
